2011年09月20日
むかしの野洲市須原の水郷風景
このブログでおなじみの、野洲市須原の魚のゆりかご水田
なんども取材させていただく中で、私は数枚の古い写真に出会いました
その写真とは、昭和30年代の須原の田園風景が撮影されている写真です。
驚きました。この時代の写真が残され、須原の集会場に飾られているなんて。
古写真は、昔の記憶・そして歴史。どのように生活や田園風景が移り
変わってきたのかを伝える大切なツールとなります
その1つが、昭和30年代に撮影されたこの写真です。
須原集落に水路が流れ、田んぼに行き交う田舟の風景がありました。
ここは舟乗り場だったのでしょうか?
そして、冬に撮影されたのかな??道にが積もっているように思えます。
古写真は全部で、7枚もありました。
2枚目の写真は、先ほどの1枚目の写真と同じ場所で撮影されたものだと思います。
(背景の石垣が一緒だから)
この女性、田舟に乗って、水面で何をされているんでしょう?
洗濯??それとも、洗い物?
分からないけれど、水路がなくなるまで、日常的な風景だったのでしょう
でも、本当に田舟が多いですね。家の前に田舟を止めている?
という感じに見えます。
そっか、一軒ずつ田舟があるんだ!!きっと!!
「田んぼへ行くには田舟が便利だった」と書かれています。
そして、この写真にはメモ書きが・・・
「この橋は、俗に一つ目橋と云う。須原主要農道 スギの一枚板。
掘は一つ目の掘と呼ぶ。右(写真右)は名小路、左(写真左)は苗田。
牛を通るのは、この橋を渡らせて行った。」
昔、田を耕すには牛だったんですよね。
一枚板って、結構幅が狭いようにも思えますが、
牛が怖がらず渡っていたことに、驚きです。
今回、拝見した古写真の中に、昭和28年の水害記録写真がありました。
昭和28年といえば、台風13号かな?この台風による県内の被害は
大きかったと聞いています。
須原集落にも水が押し寄せてきたんですね。道路や水路は見えません
この写真も水害の写真です。同じ年の台風かどうかは不明ですが、
田んぼが荒らされた写真。
水路があるということは、水の恵みを受け感謝すると同時に、
水害も身近であるということを、今回の写真を拝見して思いました。
というより、気づかされました。
これらの写真が、一枚の額縁に飾られていること。
これには、たくさん大切なメッセージが込められているように思えます。
でも、古写真を見て、昔の風景や生活を想像するってロマンですよね。
古写真を見ながら、当時の話を聞くとより一層イメージができて、
ちょっと、経験してみたいな・・・なんて思ったりもします。
harumi
Posted by 木野環境 at 10:00│Comments(0)
│【野洲市】