2011年08月13日
虫送り本番


神聖な「火」が行燈から稲藁へ着火されると、瞬く間に大きな炎が舞い上がり、
松明に火を付けていきます

子どもたちも大人顔負けで松明を担ぎます

↑この松明、巨大すぎる。そりゃ、一人で持てんよね

この日は、風が少し強く、加えて菜種殻の松明だから、結構飛び火してしまい

おじいさん、火を調整中

熱そう

でも、調整するやり方ってあるんだろうな。
先ほど写真を撮らせていただいた親子さんたち。
お父さんを見る子どもの視線は真剣そのもの

お父さんがいろいろと、子どもさんに火の扱い方を伝授している様子

どんどん松明が燃えてしまうので、
燃えている先を落とし、炎を小さくしていきます。
その残骸が・・・こちら

まだまだ中盤なのに、半分以上燃え尽きてしまった松明。
熱すぎて、松明を引きづりながら歩いている男の子

でも、その表情は立派な大人の顔をしていました


この男の子も、松明が燃え、自分の手には負えなくなったため、水路の水で
消火中。誰かに教わったのでもなく、大人姿を真似しているだけ。
地域の大人の背中が子どもたちに火の対処方法を教えていました。
この光景は、とても大切なのだと実感した私。
こうやって伝統行事が次の世代へと繋がっているだとも思い、
なんだか感動してしまい涙がポロリ

みんな、カッコイイゾ

そして、子どもたち同士でも、松明の持ち方、火を小さくする方法など
上級生が下級生へと教える場面を、たくさん目にしました。
こうやって子どもは、また一歩成長するんだろうな~。
後方には太鼓と鉦の囃子を叩く人たちが。
でも、害虫を追い払うかけ声が「サンショウとミソとトウガラシと箸と」なんだろう?
その疑問をぶつけてみたら、地元の人も「?」でした。
気になります

いよいよ終盤。
松明に火を付けて約1時間ほど。岡屋地区と小口地区の境界線が見えてきました。
小口地区の人たち、岡屋地区の松明の火が見えたのか、小口地区の虫送りが
始まりました

そして、小口地区のみなさんは、薬師地区との境界線まで田んぼ道を練り歩き
害虫を追い払っていきます。
薬師地区の人たちも小口の地区の火が見えると開始です。
なんだか虫送りは、一つの地域単位での伝統行事ではなくて、上流と下流を繋げる、団結した行事なのかな~。と、これが私の感想です。子どもたちが虫送りを体験することって、大事なんだな。

Posted by 木野環境 at 15:00│Comments(0)
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