奥伊吹ふるさと伝承館

木野環境

2012年02月06日 15:00



米原市甲津原には、地域の文化を発信する「奥伊吹ふるさと伝承館」があります
この伝承館は地域で管理されていて、訪れた人たちに、そして地元の人や地元の若者に「甲津原の生活や文化を知ってもらいたい」と平成14年に開館しました。

今日は、語り部である高橋大吉さんから聞いた甲津原の魅力を紹介します

高橋大吉さんのメッセージはコチラから


この茅葺き民家、すごく立派だと思いませんか?
実は、江戸時代初期に建てられ、江戸後期に4回もの大火災から免れた民家なのだとか。
(川岸に建っていたから助かったのだそうです)
平成14年に改修し、現在は国の登録有形文化財に登録されています

↓証拠写真(笑)

平家の落人伝説が残る米原市甲津原。
岐阜県との県境にあるこの地域は、岐阜県の集落と峰を越えての交流が深く、屏風紙を購入したり女性が嫁いできたりと峰越文化であったそうです。
(甲津原の下流に位置する曲谷集落と交流を持つようになったのは、近年のこと)



「古いモノを残していかな」と、館内には甲津原で使われてきた生活道具(民具)がたくさん展示されています
↑これは囲炉裏です


囲炉裏の真上には、火の粉が茅葺きの屋根に飛ばないよう設置してある「天(あま)」がありました。
昔は、雨や雪で湿った草履などを置き乾燥させていたそうです


毎年2月2週目の土日に行う「おこない」さんの展示がありました。
臼はトチの木だそうです。神様に供える餅をこれでつきます。


続いて、麻布の展示室です。
麻織物を冬の仕事にしていた女性たち。昭和50年代まで作られていたそうで、
「甲津原の雪袴」として有名だったようです


これが、織機です


積雪が多い甲津原には、かんじきは必需品。
他にも雪を凌ぐ民具が多く展示されていました


と、まだまだ高橋さんからお聞きした話はたくさんありますが、この辺で私のご紹介を終わります
この続きのお話は、奥伊吹ふるさと伝承館に遊びに行って、語り部のみなさんに尋ねください

伝説がたくさん残る甲津原へ、きやんせ


奥伊吹ふるさと伝承館
住所:滋賀県米原市甲津原1753(甲津原交流センター内)
開館:4月~11月までの土日祝 
   (12月~3月までの冬季は雪のため閉館 ただし雪が少ない場合は予約をすれば開館してもらえる)
時間:10時~16時
HP :奥伊吹ふるさと伝承館

harumi

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