塩街道の入口(長浜市余呉町中之河内から撮影)
「余呉トレイル」は、いくつものコースがあります。
今日はその1つ、余呉町中之河内の人が福井県敦賀市五幡まで
塩を買いに歩いていた古道「塩かい道」のご紹介です
塩かい道に私が訪れたのは真夏の8月。
「余呉トレイル」を開発した「余呉トレイルクラブ」さんが企画するツアーに参加してきました。
ずいぶんと時期がズレてのブログ紹介となりましたが、「余呉トレイル」は紅葉の秋の登山がとても人気
凄くキレイな場所なんです。
この写真は、余呉町側の峠の入口
お地蔵さんがたくさん置かれていたので、昭和初期まで頻繁に使われて
いたこの道の、交通安全を祈願するお地蔵さんなのかな。
お花がお供えしてあったから、地元の方がお世話をしているのかもしれません。
中之河内側から登るこのコースは、網谷川沿いに登っていきます
川と道との間には、昔田んぼがあった様子。
その跡地には山椒が植えられていました
空気はとても澄んでいて、気持ちがいい
オニヤンマが最初にお出迎えしてくれました。
そしたら蝶も、ひらひらと近寄ってきて、青くてキレイ。
杉林の中を歩いていきます。
そして抜けると、中之河内塩かい道入口へと繋がります。
杉林の道は道幅が広く歩きやすかったですが、ここから福井県の県境までの道のりは、
谷道となり急に狭まります。
回りの木々を見渡すと、人工林ではなくケヤキやクルミの木など雑木林へと
なっていました。
この赤いリボンは、道に迷わないため目印。
塩かい道を案内してくださる「余呉トレイルクラブ」の檀上さんは、「笹が生えてしまい道が判明できなくなるから
リボンを付けています。このリボンは木に配慮しながら付けています」、リボンの大切さを教えていただきました。
古道をあるいていると、数カ所、「これ本当に道?」と思う場所に遭遇しましたが、
「草や被さって、ここ道?と思われるかもしれなけれど、僕たちにとっては道なんです」と、
檀上さんには道が見えていました。
谷道は、時々小さい川幅を横切ります。
水はヒンヤリ冷たく、「癒される~」なんて思っていたその時、
岩のようだけれど、岩ではない生き物に遭遇していましました。
その正体は、カエルくん
あなたのお名前は??
そして、ずいぶんと谷道を上ったところに、固まって岩が置いてある場所にたどり着きました。
この写真をみても、「どこに岩が?」と思われるかもしれませんが、写真中央に人の手で積み上げた
と思われる石垣が見えませんか?
これは、炭焼き窯の跡なのだそうです。この谷道には、あと数個、炭窯がありました。
ここで焼かれた炭も、この古道を通り福井県や滋賀の湖岸まで運搬されたんでしょうね。
後編へつづく...
harumi