多賀大社「お田植祭」(6/5の出来事 2)

木野環境

2011年06月10日 11:50

6月5日(日)のこと。
湖北の道の駅「塩津海道あぢかまの里」にてカイツブリに出会い(その時の記事はコチラ!)、その後、“お多賀さん”の愛称でおなじみ「多賀大社」まで行きました。


この日は行事の一つである「お田植祭」が行われているところ。

多賀大社の神田にて、五穀豊穣を祈願して行われるこの祭り。13時より神事が執り行われ、その後、列を組み神田に移動、その場での神事とともに、早乙女姿の女性たちがひと植えひと植え、手で丁寧に田植えを進められます。


到着は15時。遠くで、重要無形民俗文化財「尾張万歳」の奉納が終わったような音が聞こえていました。

田植えも大方済んでいるところ。
きれいな「田の字」型の田んぼです。

舞台から遠い方の田んぼで植えている早乙女さんたち。こちら菅笠をかぶっておられません。舞台近くの早乙女さんたちは菅笠をかぶられているのです。
よく見てみると、植えた後の苗のそろいの美しさも、ずいぶん違うような・・・・

調べましたところ、どうも、早乙女の「植女(うえめ)」の中には、「早苗司(さなえつかさ)」「田植女(たうえめ)」がおられるようです。。「田植踊り」を舞われる「踊女(おどりめ)」の舞と共に植え始めるは「早苗司」、そして「田植女」も田植えを行うとのこと。

どうやら菅笠姿は「早苗司」、菅笠のない子たちは「田植女」でしょうか。
勝手な印象ですが、少し幼めで、少し不慣れなようす。

ゆっくりとした神事の早さでの田植えは、田植え経験者から見ていると、なかなか大変そうでした。

15時を少し回ったころ。田植えは終わり。
「植女」さんたちは田んぼを上がり、バケツで足を洗って、豊年太鼓の音と共に行列を組み、神田を後にします。

こちらは先頭。


豊年太鼓です。遠目ですが、ご年配の方もおられます。


笠に、お花がついた可愛い「歌女」さんたち。田植歌を奉納されるそうです。


そして早乙女たちも神田を去ります。


笑顔が爽やかでした。

多賀大社のウェブサイト
お田植祭


植えられた稲は、9月26日の「抜穂祭(ぬいぼさい)」にて刈り取りされるそうです。
次は神田を清める神事などから見てみたい。
厳かさの中に、暖かみのある神事でした。

kaori


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